2月の中ごろに仙台市にある大崎八幡宮に行ってきました。
仙台城跡にならぶ仙台の有名観光スポットになっています。
御祭神
応神天皇(おうじんてんのう)・・・大和朝廷を繁栄させた人物といわれています。お墓は羽曳野市にある恵我藻伏岡陵(えがのもふしのおかのみささぎ)。
仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)・・・日本武尊(やまとたける)のこども。お墓は藤井寺市にある恵我長野西陵(えがのながぬのにしのみささぎ)。
神功皇后(じんぐうこうごう)・・・妊娠中に朝鮮半島に行って新羅、百済、高句麗という国を制圧したという肝っ玉母ちゃん。お墓は奈良市の狹城盾列池上陵(さきのたたなみのいけのえのみささぎ)。
仲哀天皇と神功皇后のこどもが応神天皇です。
由緒
平安時代に坂上田村麻呂が東北攻めるときに、大分県にある宇佐八幡宮の分社を作ったのが始まりとされています。
その後、室町時代に東北の有力者だった大崎氏が自分の領地に移したため、大崎八幡宮と呼ばれるようになりました。
大崎氏が滅亡したあと、伊達政宗が仙台城の鬼門である現在の位置に移し、現在に至ります。
ご利益
厄除け、必勝、安産など
境内
バスを降りると目の前にとても大きい一の鳥居があります。看板みたいなのを扁額(へんがく)というんですが、この扁額は畳4枚分の大きさだそうです。下からみてるとそこまでの大きさだとは思いませんでした。八幡宮の八の字が鳩が向かい合っているようになっているのが可愛いですね。
一の鳥居と比べるとシンプルな二の鳥居。左の方に看板があるんですが、文字が消えかけていてよく読めませんでした。たぶん1668年に四代藩主伊達綱村が寄進というようなことが書いてあります。
二の鳥居と三の鳥居のあいだには、創建当時からあるとされている急な階段があります。写真で伝わらないかもしれませんが、まぁまぁの急こう配で登り切ったときに足がちょっとだるくなっていました。98段とも100段ともいわれるそうですが、ぼくが登りながら数えた限りでは98段でした。
階段をのぼりきると三の鳥居があります。ここから本殿までは約200m。参道の左側にある広場ではどんと祭りや流鏑馬神事が行われます。
建てられて間もない感じの手水舎。手水鉢のなかに緑色の石が敷かれていて水がとてもきれいに見えました。
手水舎のとなりにある金刀比羅社は1983年に建てられました。海上守護、商売繁盛、病気平癒の神様として信仰されています。
金刀比羅社のとなりには境内の整備に尽力した沼田豊前正藤原茂蜜という人の石像があります。屋根は比較的新しく、大事にされていることがうかがえます。
本殿の前には長床と呼ばれる割拝殿があります。いつ建築されたのかは分かっていませんが、長床としては宮城県最古のもの。重要文化財に指定されています。
もともと伊達政宗が戦の神をまつるために創建したことから、楽天イーグルスやベガルタ仙台が毎年必勝祈願に訪れます。フィギュアスケートの羽生結弦選手も参拝したことがあるそうです。長床のなかには必勝祈願の絵馬がたくさん奉納されていました。
写真に写っているのが拝殿で、この奥に石の間と本殿があります。権現造(ごんげんづくり)といわれる本殿、石の間、拝殿が一体となった社殿は仙台市内唯一の国宝です。伊達政宗によって1607年に創建されました。
権現造の建物は一般的に豪華できらびやかな造りになっています。大崎八幡宮の社殿も例にもれず金の金具が光り輝いてますね。模様もとても細かいです。
拝殿の装飾も赤、緑、青、黄色がふんだんに使われていて、龍がいたり寅がいたりでとても賑やか。鈴をならす綱もカラフルでした。
この青いだるまは「松川だるま」といいます。竹や木で組んだ枠に紙を貼り付けて作る張子と呼ばれるもので、松川だるまは宮城県の伝統工芸品に指定されている仙台張子の一種。色が違うだけで雰囲気がまったく変わりますね。おなかの猿っぽいのが一個一個表情が違ってておもしろいです。
本殿側から入り口を向いて撮った写真。まっすぐ続く参道の先に二の鳥居が小さく見えます。
階段のわきにあった狛犬。まるっとしてて可愛らしかったので撮りました。
階段の登りかけのところにある石灯篭。三日月の形をしているのは伊達家ゆかりだからでしょうか。自然の石の形を生かしためずらしい灯篭です。
大崎八幡宮の基本情報
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6-1 |
連絡先 | 022-234-3606 |
駐車場 | 約50台 無料 |
アクセス | 仙台駅からバスに乗り「大崎八幡宮前」下車 JR「国見駅」下車、徒歩15分 JR「東北福祉大前駅」下車、徒歩15分 |
コメント