春は桜、秋は紅葉で多くのひとが訪れる「信貴山(しぎさん) 朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)」に行ってきました。
参考記事:「信貴山 朝護孫子寺」の紅葉の様子
「大和七福八宝めぐり」の大和八社寺のうちのひとつでもあり、毘沙門天信仰の総本山とされています。
大和八社寺のその他の7社は大神神社、當麻寺、久米寺、長谷寺、おふさ観音、安倍文殊院、談山神社。
参考記事:風鈴の音色で厄払いができるお寺「おふさ観音」に行ってきました
参考記事:関西の日光とも呼ばれる「談山神社」へ紅葉を見に行ってきました
ご本尊
毘沙門天
由緒
500年代後半の寅の年、寅の日、寅の刻に、聖徳太子がここ信貴山で戦勝祈願をすると毘沙門天が現れる。そのご利益で勝利した聖徳太子は毘沙門天像を作り、伽藍を創建。
910年、醍醐天皇が重症になったときに毘沙門天のご加護で回復。それにより朝護孫子寺の名前をもらう。
1577年、松永久秀が信貴山に城を築くも織田信長に攻められ、城、伽藍がすべて焼失。
1600年前後、豊臣秀吉または豊臣秀頼によって再建。
1951年、漏電により焼失。
1958年、本堂が再建される。
境内
駐車場は150台くらい駐車可能です。
駐車場にあるこの鳥居から参道がはじまります。お寺なのに鳥居があるのが不思議。信貴山が神聖な場所であることを表していて、結界的な役割があるんじゃないかと勝手に思いました。
両サイドに灯篭が立ち並ぶ参道。
ふたつ目の鳥居をくぐるとすぐ左手に開山堂へと続く階段があります。開山堂には信貴山開祖の聖徳太子、弘法大師などがまつられています。
朝護孫子寺のシンボルでもある巨大なトラの張子。その名も「世界一福寅」。全長6mです。電動で首が動いていました。
1793年に再建された赤門。最近塗り替えられたばかりなので赤が色鮮やか。
三寅の胎内くぐりというアトラクション。父トラと母トラが背中合わせになっていて、子トラがその背中にちょこんとのっています。
入り口はこんな感じでちょっとコミカルなような怖いような。くぐると三寅の福が得られます。
朝護孫子寺の本坊。1854年に寄進されたもの。
成福院に安置されている「七福融通撫で小槌」。「オン・マカキャラヤ・ソワカ」と唱えながら撫でると金運や良縁、長寿などの7つの福を融通してくれます。
かわいらしい「わらべ七福神」の石像。
四国八十八か所の霊場を巡ることができるお砂踏み。この石のしたにそれぞれのお寺の砂が埋められています。
金と銀の狛犬がいました。まるくてかわいいですね。
阿弥陀如来、不動明王、三宝荒神(かまどの神様)がまつられている三宝堂。
水屋と呼ばれる手水舎。信貴山の頂上にある「空鉢護法堂」に行く際には、ここで備え付けのポットに水を入れて持っていきます。
朝護孫子寺の本堂。織田信長の進軍で焼失したあと、1592年に豊臣秀吉が再建した説と1602年に豊臣秀頼が再建した説があるようです。1951年にふたたび焼失するも1958年に再建され、現在にいたります。
本堂には商売繁盛、金運如意、開運招福、心願成就にご利益がある毘沙門天がまつられています。
本堂のまわりには舞台があり、東方面の奈良の街並みが見渡せます。
「戒壇巡り(かいだんめぐり)」は本堂の下の真っ暗闇の中を手探りで進んでいきます。しばらくいくと如意宝珠がある蔵があり、その錠前に触れると願いが叶うというものです。清水寺の胎内めぐりとおなじような感じですね。
虚空蔵堂には入試合格、学業成就にご利益がある虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)がまつられています。
十一面観音がまつられている厄除け観音は「安産・子授け・子育て」や「水子供養」にご利益があります。また、この横には金運招福のご利益がある銭亀堂があり、一億円札のお守りを授かることができます。
かわいいお地蔵さまが並んでいる千体地蔵尊。
「うん!」と言いながら突くと運気があがる幸運のうす。
千手院で護摩供養が行われていました。ホラの音がひびき渡り、とても厳かな雰囲気。しばらくすると煙であたり一面真っ白になっていました。
仁王門は1760年に再建され、1922年にこの場所に移築されました。
仁王門の金剛力士像。表情が印象的だったので撮影しました。
仁王門から少し出たところにある千体地蔵。
信貴山 朝護孫子寺の基本情報
拝観時間 | 9:00~17:00 (例外あり、要確認) |
拝観料 | 無料 |
住所 | 奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1 |
連絡先 | 0745-72-2277 |
駐車場 | 150台 500円 |
アクセス |
JR・近鉄「王寺駅」または近鉄「信貴山下駅」でバスに乗車、「信貴大橋」下車 近鉄「信貴山口駅」でケーブルに乗車、「高安山駅」で下車しバスに乗車、「信貴山門」で下車 |
HP | http://www.sigisan.or.jp/ |
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