伊勢市にある金剛證寺(こんごうしょうじ)に行ってきました。
伊勢神宮の鬼門に位置し(正確な方角は北東ではなくほぼ東)、「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と言われ、お伊勢参りをする人は金剛證寺もいっしょに参拝するのが古くからの慣習になっていました。
戦前はふもとからケーブルカーで行けたようですが、戦時中の金属供出によって廃線になりました。現在は車かバスで行くことになります。徒歩だとふもとから2時間半かかります。
ご本尊の虚空蔵菩薩は秘仏になっていて、式年遷宮の翌年にだけご開帳されます。
由緒
500年半ば、欽明天皇の時代に暁台上人が創建したとされています。
825年に空海が密教の修行道場として再興したんですがその後衰退し、1392年に仏地禅師が再び再興して現在に至ります。
ご本尊
福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくぞうだいぼさつ)
境内
仁王門。1979年に再建されました。まだ40年くらいしか経っていないのに風格があります。
連間の池。弘法大師が掘ったとされています。初夏のころから蓮の花で彩られるそうです。
境内にある茶房。抹茶、ぜんざい、みそ田楽、甘酒などがいただけるほか、漢方がはいっていて胃腸の調子を整えるアメ「萬金飴」が売っています。
矢負地蔵尊。徳川綱吉の母桂昌院が寄進したもので、人の危難を救うとされています。
厄除け六地蔵尊。重軽(おもかる)地蔵尊という別の名前があります。一度持ちあげてから真言を唱え、ふたたび持ちあげたときに軽く感じれば願いを聞いてくれたことになります。残念ながらぼくはあまり変わらなかったです。。。
池の脇にある3mくらいの塔。細部まで精巧につくられています。
本堂の摩尼殿(まにでん)。1609年に池田輝政によって再建され、1701年に桂昌院(伊勢神宮内宮にある御手洗を作らせた人)によって修復されています。ご本尊の福威智満虚空蔵菩薩といっしょに、伊勢神宮の御祭神である天照大御神もまつられています。
本堂のまえにいる福丑。頭の上に大黒様がのっています。この像にさわると頭がよくなって健康になるご利益が得られます。顔がつるつるですね。
福丑の向かい側にいる智慧寅。虚空蔵菩薩から知恵を授けてもらったトラで、慈愛と威徳を授けてくれます。
極楽門。この先に奥の院があります。奥の院に通じる道は両サイドに5m以上ある大きい卒塔婆が立ち並ぶ有名なパワースポットになっています。行きたかったんですがこの時は時間がなくて泣く泣くあきらめました。
子宝のご利益があるおちんこ地蔵。名前が名前だけに珍スポットとして紹介されることが多いみたいですね。
伊勢志摩スカイラインの割引券
車で行く場合は伊勢志摩スカイラインの通行料を払わないといけないんですが、ホームページに割引券があるので行く予定があればプリントアウトしておくといいですよ。1250円が割引されて1000円になります。
金剛證寺の基本情報
拝観時間 | 9:00~15:45 |
拝観料 | 無料 |
住所 | 三重県伊勢市朝熊町岳548 |
連絡先 | 0596-22-1710 |
駐車場 | 約100台 無料 |
アクセス | 土日祝のみ 五十鈴川駅からバスで25分 おはらい町からバスで20分 参宮バス時刻表 |
コメント