大阪市住吉区にある「あびこ観音」に行ってきました。
あびこ観音は日本最古の観世音菩薩のお寺で、とくに厄除け、厄払いで有名です。
毎年2月1日~2月7日に行われる節分厄除大法会にはたくさんの人が訪れ、参道には出店がずらっと並び賑わいます。
1881年に火事になり、ほとんどの建物が燃えてしまいました。お寺にあった足利義満や豊臣秀吉ゆかりの品も全て失われてしまったそうです。その後1890年に再建されています。
正式名称
観音宗総本山 吾彦山大聖観音寺
ご本尊
聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
由緒
この地域に住んでいた依綱吾彦(よさみのあびこ)の一族が、朝鮮半島の百済の王様である聖明王(せいめいおう)から一寸八分(5.5㎝くらい)の観音像を贈られ、それをもとに546年に寺を創建したとされています。しかし、このときはまだあびこ観音とは呼ばれていなかったようです。
その後606年に聖徳太子が観世音菩薩からお告げを受け、この地にあびこ観音というお寺を建てたといわれています。
あびこという地名
あびこという地名は由緒で書いた依綱吾彦からきているそうです。JRの駅は我孫子と書いてあびこと読むんですが、もとは安彦だったんですね。安彦さんの土地だと思うとちょっとイメージが変わります。自分の名前が地名になるってどんな感じなんだろう。
境内
御堂筋線あびこ駅、駐車場から来ると南門を通って境内にはいります。
1300年代からここで人々を見守ってきたクスノキ。枝が両手をひろげているようにも見えますね。高さ19.5m、幹回り4.8m。
線香を立てるところです(香炉)。節分のときには線香の量が多すぎて炎があがっていたりしますが、この日は穏やかな煙を浴びることができました。頭にたっぷりかけたので効果を期待したいです。
ご本尊の聖観音が安置されている本堂。節分のときにご開帳されます。
本堂の周りには、本堂を囲むように33体の観音像が並んでいます。
びんずるさんといえば本堂の前か横にちょこんと置かれているイメージがあるんですが、このびんずるさんは専用の屋根付きの場所に置かれていて、めちゃくちゃご利益がありそうな感じでした。
護摩木の受付所。このときはがらんとしてましたが、節分法要になると身動きできないくらいの人であふれかえります。小さいものは1000円から受け付けてもらえます。
護摩堂。ご祈祷のときにはお堂が燃えてしまうんじゃないかと思うくらい中で火が焚かれています。ここでご祈祷してもらえるのは1、2月だけです。
徳川家康を助けたことがある
大阪夏の陣のときに家康が真田の軍勢から追われ、この寺にかくまわれて助かったという話があります。そんなこともあり、江戸時代には境内に36もの建物が建てられるくらいに栄えることになりました。
厄除け饅頭
あびこ観音といえば厄除けまんじゅうが有名で、ここあびこ餅本舗ではお寺御用達の元祖厄除けまんじゅうがいただけます。1953年に鹿児島の黒糖で作ったのがはじまりだそうです。温かいまんじゅうは外がふわっとしてて中のあんこがしっとりでおいしいですよ。
節分の時期に行ってきました
いちばん人が多いと思われる日に行ってきました。
お焚き上げのスケジュールです。平日も21時半までやってる日もあるので、学校帰りや会社帰りでも行けそうですね。
駅から参道までの道には出店が立ち並んでいました。ほぼ途切れることなく色んなお店があるので、出店目当てでもじゅうぶん楽しめる感じです。ところどころにゴミ箱が用意されていて、賑わいの割りに道がきれいなのが印象的。
境内もものすごい人であふれかえってました。とくに本堂のさい銭箱の前はうしろからぐいぐい押されて、落ち着いてお参りできないくらいの混雑でした。
香炉は線香から火が立ち上っていて、細かい灰が舞っています。
護摩堂では火を絶やすことなくお焚き上げが行われています。
厄除け以外にもいろいろご利益があります。
おみくじは漢文で書かれてました。なかなか難しいですね。末吉はギリセーフかな。
あびこ観音の基本情報
拝観時間 | 4月~10月 7:00~17:00 11月~3月 7:30~17:00 (但し1日、18日は5:30開門) |
拝観料 | 無料 |
住所 | 大阪府大阪市住吉区我孫子4丁目1−20 |
連絡先 | 06-6691-3578 |
駐車場 | 4台 無料(近くにコインパーキング多数あり) |
アクセス |
御堂筋線「あびこ駅」から徒歩3分 |
ホームページ |
あびこ観音寺 わが国で一番古い観世音菩薩の仏閣 |
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